石巻地域のお盆について
こんにちは。石巻市6次化センターの佐藤です。
本日からお盆休みの方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は石巻地域のお盆についてのしきたりをお伝えしようと思います。
いまから2~30年前までは、8月13日の夕方になると各家の前には盆火が赤赤と燃え、近くの広場からは
盆踊りの太鼓の音が響いてきて、人も浴衣を着て行き交っていたそうです。
<石巻市のお盆>
石巻地方では、お盆を迎える準備として、お墓の草を刈ったり墓石の掃除、花立や茶碗、線香たての確認をします。
12日は墓前にお花を供え、13日からのお盆を迎えます。
13日には、仏壇をほおずきなどで飾り、盆菰(わらで編んだ敷物)を敷いてその上にハスの葉や、
キュウリで馬、ナスで牛を作ってご先祖様を迎えます。
また、16日は送り盆で、先祖の霊が帰っていく日です。
現在は、13日にお寺から頂いた経木塔婆をお寺に納め、まとめて供養します。
以前は仏壇に飾った盆菰を船の形に作り変え、その中にお供えしたものを入れて
北上川に流す風景も見られていました。
現在では、長崎県の精霊流しに同様のスタイルが残っています。
以前からある風習やしきたりに目を向けると、地域独自の料理や慣習があることが分かります。
6次化センターでは、こういった石巻に昔から根付いているもの、ことに対しても
目を向けていきたいと考えております。